昨日今日と、設計検査と家具インストール。
これまで密に見てきているので、検査も大きな問題もなく、1.5時間程度で終了。
さて、家具の方は、ほぼ製作だし、現場での調整が必要なものが多いので、ただ受け入れてポンと置けばいい訳じゃない。
家具のblue quince inc. 松浦さんも泊まりで、設置・調整を行なう。
建築的なインテリアは、できるだけ既存を残しながら、決して作り過ぎず、物足りない程度で止めている。
それでも、人の手を感じるようなしつらえで。
家具で色身とリズムが出ればいい訳で、家具自体もクラフト感を臭わせるしつらえ。
あくまで、量産される完全なものではなく、かといってDIYでもなく、その曖昧な中間の領域がいい。
ガチガチに作り込むインテリアには、何か押し付けがましさを感じるし、自由を感じない。
やっぱり僕は未完が好きなんだ。
今回は大峰の製作照明のインストール。
18日に大峰に入り、19日に帰る予定でいたが、少し長引き20日まで滞在。
当然、設置作業を僕達も手伝い、夜遅くなる。
初日は、夜に大町温泉郷に向い、軽くワインを飲んで熟睡。
2日目は、AM1:30頃だったかな?松本に戻り、宿を10件程当たり、ようやく就寝。
次の日の朝、久々に高速バスに乗って帰る。
MYZでよく使った高速バス。
なかなかだるいのだが、懐かしくて、物思いにふける。
でも、でもだよ、ちょーと疲れた。
大峰山荘にヘリで到着すると、そこはもう秋だった。
空気が涼しいっていうか、ちょい足元が寒いくらい。
セミの鳴き声はすっかり終わり、やさしい秋の虫の鳴き声。
この現場もゴールが見えてきて、秋の雰囲気が後押ししているのか、少し寂しい気持ちになる。
毎日何度もかかってくる監督からの電話も少しずつ減って、それは順調に最終に向っている証拠でもあるが、それはそれで寂しかったりする。
秋ってなんかイヤだ。
今日は、大峰山荘の細かいの。
オカマキが作ってくれた模型でソファのファブリックの最終確認。
なんだろね、模型ってワクワクする。
そんで、午後からPACO IRONWORKSのTakapittoが家族で事務所に来てくれて、お願いしていたサインの納品。
うん、かわいね。
こういうものってのは、形にすればいい訳ではなくて、その見えない製作過程の難しさや丁寧な作業がどれだけ積み上げているかによって、質の重みがにじみ出る。
物作りを楽しんでいる彼からは、そんなものをちゃんと感じるので楽しくなる。
今日は大峰の現場。
いつものようにヘリで現地に着くと、「あれっ違う」。
空気が乾いて、セミの声も聞こえない。
空の蒼さも濃くなって、飛行機雲がバギッと空を割り、ヨーロッパみたいな空。
そう、ここはもう秋の気配。
感覚で夏の終わりを感じさせらる。
ちょい寂しい気もするが、時は流れているものだから全てが変わっていくものだ。
現場も外壁仕上げも大分仕上り、内部も少し雰囲気が分かるようになってきた。
既存設備機器の変更等もあり工期が延びる事になったが、順調に進んでいるこの現場もぼんやりとゴールが見えてきたように思える。