ブラジルの出版社 Casa Dois Editoraの【construir 】に、” KRE “が掲載されました。

今日は、MRY_Apartment Renovationのファーストプレゼ。
これといってキーになる要望やリノベを行う為の大きな理由がない為、軸を見つけ出す事がなかなか難儀なプロジェクト。
そこで、一つ一つ丁寧に心当たりを整理して、回答を見つけ出す事に。
まず、食事会やパーティーなどが頻繁に行われる家族の割りには、既存プランのLDKは狭さを感じ、且つ未使用の個室が並ぶ。
せっかくの山下の景色も仕切られた壁によって、実際にはあまり見えてこない。
営んでいるエステを自宅でも空き時間にできるような小スペースも将来的に配慮すべきであろう。
バランスよく収集したアンティークの家具は、リノベ後も大切に残してあげたい。
収納が少し不足してるかな。
などなど整理した結果、まず水廻り以外の壁は全て解体し、オープンな空間に。
周囲の壁には作り付けの家具を作らず、あくまで壁とし、アンティークなどの家具を置けるように配慮。
オープンな空間の中央に、角度を振って機能的な小屋を配置し、そこには収納や収納式ベッド・犬小屋などを仕込ませている。
その小屋は、ただたんたんと機能を満たすだけでなく、振られた角度によってできた建物との三角の隙間空間を作り出し、エステスペースやベッドスペースを生み出す。
更に、閉ざされていた窓からの景色もスクエアに見えるようになる。
且つ、来客から適度に視界を遮る。
単に「オープンな広い空間を作る」のではなく、「オープンでありながら、ウラとオモテ」を作り出し、今までの欠点を少しだけ解消する事を、プロジェクトのコンセプトとしている。




本日は、HRDの現地調査に千葉の長生へ。
せっかく海の近くなので、午前中に東浪見で入水し、午後から現地調査と打ち合わせ。
10年位前からかな〜、夷隅や一宮周辺は密かな動きが起きていて、波乗りや田舎暮らしに憧れる都心の人間が住み移りだしたり、若い人達が自分達の力でカフェを作ったり、眠っていた納屋を住宅にリノベしたり。賑やかになりつつあるけど、商業的な飲食の会社や大きな宅地開発などではなく、是非個人規模で成熟した地域になって欲しいなと。
そうすれば、世の中の流れに左右されない良い文化が根付くのではないのかなと。
湘南を後追いするのではなく、独自の文化ができそうな街だと思うし、その方がもっと面白い。
現地調査後、Browns Fieldで子ヤギを見ながらマクロビのランチで打ち合わせ。
自分達で家を作り、着る物を裁縫し、米・野菜を収穫。
海外からのインターンシップも受け入れ、成熟感でいっぱい。

今回の計画は、現在軽ーくジャングル化した850坪の敷地に小さな宿泊施設と諸々。
どんな計画になるかは、これから少しずつ模索していくことに。