7月に着工以来3ヶ月。
いよいよ施主検査。
今回は企業の保養所改修であったが、圧倒的なコンセプトを見つけ出し突き進むのではなく、どのように解くかしばらく迷いながらも、素直で誠実に応えていくと、緩やかに確信していくこととなった。
つまり大きく、斬新な変化ではなく、残せる所は残し、使い手の気持ちが少しだけ「イイネ」って上がるような応え方に徹することとしている。
元々山荘らしい既存の建物を、「らしさ」を残しつつ、所々に「心遣い」を感じるような優しさを施している。
くつろぐスペースでは毛長カーペットで迎え、ダイニングでは皆が顔を合わせて食事ができるダイニングテーブル。
客室では、旅の大きなバックを容易に収納でき、導線のストレスを感じさせない。
また、各アメニティが準備され、各室違った良質のベッドリネンで一日の疲れをほぐしてくれる。
てな感じで、切り口は無数にある中で、既存の中でできる事を一つ一つ丁寧に応えていく事としている。
建築は美術品ではない。
僕はいつも建築には哲学を感じるものであるべきだと思っている。
それは形体や要素が違っていても。
だから、美しさや、高価である事とは違ったところで、その人らしさみたいのがにじみ出なければいけなくて。
もちろんそれにはクライアントの理解があっての事で、それを達成できる事に感謝は忘れないようにしている。
そしてその先には必ず、クライアントの為であるという最終目標は忘れてはいけなくて。
僕はここに泊まりたい。
ということは、いい仕事ができたということである。
建築は、本当にタノシイ。
そんなチャンスを頂けるクライアントさんには心から感謝の気持ちでイッパイです。
今朝は、早めに出て九十九里に向う。
サイズあるけど、ヨコ風でちょいジャンク気味かな〜。
先に向った友達の情報で、東浪見で入水。
思いのほかできる。
ってかむしろ好きな感じ。
短時間ながら、満足してYMT現場に移動。
昨日施主が塗ってくれていたので、かなり仕上った感が出てきてる。
地味な作業だけど、積み上げが必要なんだ。
YMTの自主施工もなかなかのボリュームだけど、なんとかなりそう。
帰りのアクアライン。
今年から、土日の朝夕のアクアラインはホントに渋滞がひどい。
昔はガラガラだったのにな。
まあしゃーない。
NMNの敷地測量。
一般的には、設計の依頼がある場合は既に測量済の場合が多いが、たまに未測量だったりすることがある。
そういう場合は、大抵敷地境界が確定されていないケースがあるのだが、それほど稀なことでもない。
今回は、近隣の開発時に、言わば強引に、そして曖昧に土地の整理が行なわれた為に、一見整理されているようだが書類にバラツキがあって、全てを紐解くとつじつまが合わないといった、なかなかディープな土地。
ということで、測量を入れるまでにも、それらをある程度まで紐解かなければいけなく、時間がかかったという訳。
僕が立ち会ったところで何かが変わるものでもないが、どうしても気になるので立ち会ってみる。
で、そこで見えてくるものもあって。
これが終わればやっと設計に打ち込める。
多分。。。
大きな問題点がでなければいいが。
さて、敷地は道路面より高い場所にあり、見晴らしがいい。
隣にある両親のお庭の緑も、よく管理されていて、気持ちがいい。
スペースも十分に広いし、こんな土地に住めるのは羨ましい。
ぼんやり素案が浮かんでいるが、これからそれを壊して、少しずつ精度を上げていくことにする。
第一歩の案が重要になる。
うっっ、腰イテッ。
昨日つくばから戻り、駐車場で車を降りた瞬間、ぐぎっ。
薄々感じてたが、最近移動時間が多い為に、そろそろまたやるなーとは思ってたけど。
ずっとお世話になっているマッサージでほぐしてもらうも、今朝布団から起き上がれない。。。
時間をかけて起き上がり、とにかく体を温める為に、おじいちゃんの足取りで散歩に出かけ、お風呂に入り、入念なストレッチ。
ほぐれてきた。
車に乗るのは怖いが、現場に向う。
さてYMTの外壁工事はほぼ終了。
今週末には屋根工事がスタート。
入っている鉄骨屋さんの日程は、大幅に延びているが、それだけ丁寧な作業をしている証でもある。
引き続きお願いしますね、鉄骨屋さん。
IKSの引き渡し。
といっても、今回はレアケースで自主施工が大量だった為に、それが続引き、形式的に今日が引き渡しなる。
農振除外から始まったこの仕事。
長く、何度現場に通ったか、もう数えようがない。
交通費いくらかかったんだ?
まあ細かいことはいいか。
この遠い道のりも、もう来る必要性がなくなるんだな。
毎度毎度だが、引き渡しを行うと喪失感でいっぱいになり、脱力感が込み上げる。
ここまでは、我が子のように育てたこの建物も、施主へと引き渡され、今後は施主が育てていく。
長い時間によって物体は劣化する。
しかしそれは人の心が通っていれば、淡々と進む劣化ではなく、「良い朽ち方」へとなっていく。
引き渡した夜は、必ず母親に電話を入れる。
「今日つくば引き渡しました」
「お疲れさま、施主に感謝しなさい」
「はい」
と、儀式みたいに毎回こんなやりとりをして、物件の終了を迎える。
施主を始めとし、係った皆さんにお礼を申し上げます。