JDK (JDLドミトリ葛西)のPC視察。
JDKは、昨今の業者不足を見据え、現場でコンクリートを打つのではなく、工場生産したものを搬入・建て方するプレキャストコンクリートで計画をしている。
今回の視察は、どのような仕上がりで、どのようなことができて、何ができないのかを、実際に工場を見て、生産者の生の意見を聞く為に茨城まで行くことにした。
僕個人的に これまで、画一的なものではなく、その場その場で職人さんの手が分かるものを表現し続けてきた。
工場生産は、画一的で、安定したものを作る事が目的ではあるが、その中でも、細かな表現が出来る事がわかった。
おそらく、建築のプロでも分かる人にしか分からないような細かい部分ではあるが、確実に他とは少し違うPCになるだろう。
それは、常に画一さを求められる工場の人にとっては、逆の考え方であるので、ストレスになるだろうが、美しさと自然なコンクリートの仕上がりを
求める事ができると考えいる。
さて、現場が着工し数ヶ月たったが、現場では土をいじるばかりで何も地上に上がってこないので、大きな変化を感じる事ができない。
しかし、現場監督は毎日膨大な情報を着々とまとめあげていて、そのスピードはすごい。
RC造の打放しというのは、躯体が立ち上がる前に、全て決定しなければいけないので、頭の中で一度建物を作り上げる作業を早々にしなければいけない。
ましてや、今回のプレキャストコンクリートは、それ以上に全ての情報を図面に盛り込み、PC製作にすべてをそそぐ。
PCとは、一般的には高層建築などで何層も同じ形体で積み上げるような建築に使われることが多いので、決まってしまえば、それなりのメリットが多い。
しかし、この手の中規模だと施工者側のメリットは少なく、工期の初期の段階ですべてを決定する緊張感がある。
ありがたい事に、今回の現場監督は非常に優秀で、静かな情熱を持った人材である。
私が気付かない事を、前もって準備してくれ、物作りの姿勢を感じる。
まだまだ地味な作業の現場だが、現場のスタッフによって、直実に進行している。
NDAの2年目検査。
施工会社である株式会社 キクシマさんは、住宅系を強みとしているだけあって、2年検査までやる信頼できる会社。
ゼネコンレベルの意識の高さである。
NDAは、事務所のすぐ近くなので、ちょくちょく見る事ができるのだが、最近お邪魔していなかった。
設計していた当時、お施主様は庭の手入れは、そうそうできないとおっしゃっていたが、みるみるすばらしくなっていて、最近ではちょっと凄みさえ感じる。
NDAは、緑豊かな近隣との折り合いとして、建物自体がプランターのようでありたいという趣旨で設計したが、立派にプランターになっていた。
ガレージには、庭の掃除用具が充実し、僕の理想的な生活振りが見て回れる。
室内も施主の趣味でどんどん肉付けされ、生活の楽しさが垣間みれる。
生活は、自分でより楽しくしていけるんだ。
床の塗装。
いつもお世話になっているオスモさんの好意で、床塗装を手伝って頂く。
今回は、外部用潰し塗料を掛け、その上からペーパー掛けをした上で、再度クリアを乗せるといった試み。
工場塗装でやるような工程の多さなので、本当に現場塗装でうまくいくのか、「やってみないと分からない」といった怖い感じ。
彼らですら初めての経験。
でも、そういうチャレンジ感は嫌いじゃない。
そういう時は、やる人間の心意気だけが重要になる。
やってうまくいかなければ、どうすればいいのか、その場で判断して、再チャレンジする。
昨日、潰し塗りをした上で、早朝にオスモの担当者から電話が入る。
「もう1回塗りたい」と。
「予想した以上に木が塗料を吸い上げて、塗りがあまい気がする。」ということだが、僕も直ぐに現場に駆け、「もう1回やろ」と。
こちらからの指摘ではなく、施工する側自らがやり直したいという言葉に、この人への信頼が強くなる。
作業分担制で進む昨今の現場では、自分へのこだわりが薄くなってきている。
というか薄くならざる終えない。
自分のやるべき事を終えたら、すぐに違う現場に行かなければいけないシステムの中で、施主と顔を会わせる事も少なく、施主に対しての責任も湧かなければ、自分の仕事への誇りも愛着も湧きにくい。
そんな中で、強い責任感を維持するには、その人の持つ「マインド」しかない。
見えなくても、理解されなくても、気付いてもらえなくても、自分のやるべき事をやり切ろうとする人が好きだ。
結果、その施工が失敗であったとしても、僕自身がその人に惚れる事ができれば、その失敗は失敗には思えなくなり、施主に胸を張って説明ができるし、きっと施主も理解してくれる。
そういう現場は、最終的には成功に終わる。
そしてその努力は、ちゃんとにじみ出るんだな、ホントに。。。
全体の中のたかが床の塗装だけど、連日夜の12:00近くまでやり続け、気持ちいいマインドを見せてくれたオスモのメンバーの方々に感謝したい。
すごくうまくいったしね。
ありがとうございました。